SMSとは
最近のスマートフォンでは、電話がかかってきて出られない時、「あとでかけ直します」などのメッセージを送ることができる機能がありますが、その時に送られるメッセージが「SMS」です。携帯電話同士で、手軽に単文メッセージのやりとりができる機能で、普段何気なく使っているメッセージ機能のひとつですが、SMSとはどのようなもので、ほかのメッセージアプリなどとの違いはどこにあるのでしょうか。
そもそもSMSとは?
SMSは、「Short Message Service」の略で、スマートフォンが一般的になる前のガラケー時代には、ドコモでは「ショートメール」、auでは「Cメール」という名前で呼ばれていました。もともとは同じ携帯電話会社同士でなければ使えませんでしたが、2011年7月から相手の携帯電話会社が違っても、送り先の電話番号さえ分かればSMSのやりとりができるようになりました。
SMSで一度に送ることができる文字数は、全角なら数十文字、半角なら百数十文字程度までとなっており、各キャリアにより詳細は異なります。また、送信可能な文字数は同じキャリア同士に送る場合と、他キャリアに送る場合で条件が違う事業者もありますが、他キャリア同士、ドコモからau、SoftBankからauなどの場合、全角70文字までが送信可能な文字数となっています。
SMSは音声通話回線を使って送信するため、送受信できるのは基本的にはメッセージ(文字)だけですが、2014年にNTTドコモ、KDDI、沖縄セルラー電話、ソフトバンクモバイル、イー・アクセス、ウィルコムの各携帯電話・PHS事業者が、キャリアメールとSMSサービスでの絵文字の数と種類を共通化することを発表。SMSでも送信できる絵文字の提供もスタートしています。
なお、SMSでは送受信できない画像や音声なども送受信できるようにしたものを「MMS」(Multimedia Messaging Service)といいます。
SMSのメリットは?
SMSはメールの一種ですが、携帯電話やスマートフォンに直接メッセージが届くため、急な用事の時などにとても便利な機能です。使い方は簡単で、新規メッセージの宛先に相手の携帯電話番号を指定するだけです。携帯電話番号をメールアドレスの代わりにするため、メールアドレスを知らない相手ともやりとりすることができるというメリットがあります。
SMSでは絵文字も使えますが、送れる文字数が決まっていますので、相手に必要なことが伝えられかどうかとの兼ね合いで使用の可否を決めるほうがいいでしょう。
SMSの利用料金は?
SMSの利用に関しては、各キャリアとも申し込み不要・月額使用料は無料で使うことができます。また、受信に関しても無料でSMSを受け取れます。ただし、送信に関しては同じキャリアに送るか他キャリアに送るかで異なり、同じキャリア間であれば送受信は無料(※音声通信の無料通信分に含む)となる場合があります(※各キャリアでの契約プランによります)。
SMSはどんな時に必要?
スマートフォンなどで使えるメールには、SMSのほかにMMSというものがあります。@の後ろがezwebやdocomoなどが使われる、いわゆる「キャリアメール」がそれにあたります。多くの人が携帯メールといえば、こちらのMMSのものを思い浮かべ、使用する頻度もSMSより多いと思います。
ではSMSが必要となるのは、どのような時でしょうか? スマートフォン利用者は経験があると思いますが、オンラインやアプリでアカウント認証する際、現在ではSMSでの認証が主流となっています。特にポイントアプリなどではSMS認証が欠かせないことが多く、これは不正利用を防ぐという観点から個人を特定できるSMS利用が必須となっていると考えられます。
ちなみに、NifMoなどのMVNO端末を使っている場合、データ通信のみ対応したSIMカードではSMSは使えませんが、音声通話に対応したもの、またはSMS対応のSIMカードを端末に挿せば、SMSを利用することができます。