OSとは
スマートフォンやパソコンを語る上で欠かせない用語のひとつが「OS」です。パソコンユーザーであればなじみのある言葉かもしれませんが、スマートファンやタブレットをメインに使っているようなライトめのユーザーなどは、OS名は気にせずiPhoneなど機種名で端末を呼んでいる人も多いと思います。今さら人には聞きにくい「OS」とはどのようなものなでしょうか。
OSとは何なのか?
OSとは「Operating System」の略称で、その名の通り、スマートフォンやパソコンを制御し、管理するための基本ソフトウェアを指します。スマートフォン用のAndroidやiOS(iPhone/iPad/iPod)、パソコン用のWindowsやMac OSは、いずれもこの「OS」にカテゴライズされるソフトウェアのことです。
画面タッチやマウス操作、文字入力からファイルを開く・保存する・コピーするなど、スマートフォンやパソコンを利用する際の基本動作にOSが欠かせません。
また、各種のアプリやソフトウェアもOSをベースに動作します。OSの性能が高ければアプリも高速に動作しますし、より多彩な機能を使うことができるようになります。
つまり、OSはすべての要であり、OSのないスマートフォン&パソコンは“ただの箱”のような状態になってしまうのです。
スマートフォン用のOSはどんなもの?
パソコン用OSにMicrosoft「Windows」、Apple「Mac OS」、「Linux」などのUNIX系OSがあるように、スマートフォン用にもGoogleが開発した「Android」と、Appleが手がけた「iOS」、Microsoftの「Windows Phone」、カナダ・ブラックベリー社の「BlackBerry」など、さまざまなOSがリリースされています。ですが、日本では事実上、AndroidとiOSの二択と言ってもいい状況になっています。
また、スマートフォン用のOSは端末とセットにした状態で販売されることが基本なので、OSを基準にして選ぶというよりは、どんな機種がいいかという角度で語られることが多く、分かりやすくいえば、iOS搭載端末をiPhoneと呼ぶイメージです。
スマートフォン用のOSに関しては、単に高性能であるだけでは不十分といえ、セキュリティの高さやネットワークと連携したサービス、「おサイフケータイ」などの決済機能といったものも求められます。
OSは一定期間が経つと性能アップやシステム改良がされたバージョンアップが行われ、どのバージョンであるかは「0.0.0」のような数値で表記されます。数が大きいほど新しいバージョンということになります。
バージョンアップが重ねられるごとに使いやすさが改善されたり、新機能が搭載されるなどして、さまざまな違いがあるものの、大きな観点から見ればAndroidとiOSの使い勝手などは近づいてきているのかもしれません。
AndroidとiOSはどう違う?
AndroidとiOSではシステムを開発した会社が違うというの一番の違いですが、大まかな特徴として、Androidは「ユーザーがカスタマイズすることで真価を発揮する」といえ、iOSは「OS任せで使いやすく操作も直感的で分かりやすい」という特徴の違いが挙げられます。
そうはいっても今では性能的に大きな違いがあるわけではなく、どちらもスムーズに使うことができ、使えるアプリや機能についても、AndroidもiOSも最新版ではホーム画面のカスタマイズ性などが進化し、天気やスポーツ情報から荷物追跡まで、どちらのOSでも多くの情報を一目で確認できるようになってきています。
ただし、デザインカスタマイズの自由度、情報の表示方法には相違点も見受けられ、「おさいふケータイ」や「モバイルSuica」など、日本独自の電子マネーシステム対応にも差があるので注意が必要です。
パソコンの世界では「WindowsとMacのどちらが優れているか」が長年の論争テーマとなってきましたが、スマートフォンの世界でも、どちらを選ぶかで多くの方が頭を悩ませていることでしょう。ちなみに、アメリカの市場調査会社IDCが発表したリポート(※2015年2月24日発表)では、Androidが市場シェアの81.5%を占め、iOSは14.8%。iPhoneが人気を集める日本とは、状況が異なる点も興味深いところです。
MVNOで使えるOSは?
@niftyが提供する“次世代ローコストスマホ”の「NifMo」など、割安な月額料金で利用できるMVNOによるサービスがありますが、MVNOで使われている、使えるOSはAndroidとiOSのどちらなのでしょうか。
SIMカードの種類や事業者、OSのバージョンなどの各種条件にもよりますが、最近ではNifMoをはじめ、AndroidとiOSという両方のOSで使えるサービスも新たな選択肢として注目を集めてきています。
MVNOが提供するサービスをOSを基準に選ぶ場合、NifMoを例に挙げると、Androidを使うのであれば、SIMロックフリーのiPhoneやiPadでも使えるSIMカードのみの契約のほか、スマートフォン端末とSIMカードがセットになった「スマホセット」なども用意されています。ただし、いずれの場合も動作確認された端末であるかをMVNOのWebサイトなどで確認しておく必要があります。
NifMoの「使えば使うほど安くなる」がキャッチフレーズのバリュープログラムが、AndroidだけではなくiOS向けにも提供が開始されるなど、Android端末でもiPhoneでもお得なサービスが楽しめるようなサービスが増えてきています。