高速データ通信とは
スマートフォンにタブレットなど、とりわけモバイル機器を使ってインターネットに接続するには、「3G」や「4G」「LTE」といった「データ通信」サービスが欠かせません。これらはモバイル通信の規格を表すものですが、最近では「より高速に」インターネット接続ができる「高速データ通信」規格が次々に登場してきています。
高速データ通信とは何なのか?
一概に高速データ通信といっても、どのようなものがあるのでしょうか。「LTEとは」の項目でも説明していますが、「Generation」(世代)の頭文字をとった3Gや4Gという通信規格は、数字が増えていくほど高速化されていき、3Gであれば数Mbps~14Mbps程度のスピードとなり、次世代の高速通信規格である4Gなら、100Mbpsクラスの高速データ通信を目指して開発されたモバイル通信規格となっています。
LTEやWiMAXなどは4Gに相当する通信規格であり、2015年現在では、高速データ通信といえばこれらの通信規格のことを指します。
高速データ通信化して何が変わった?
4Gという、より高速な通信規格になることで、何が変わるのでしょうか。たとえば、LTEの場合、下り速度を75~100Mbps程度としている通信サービスが多く、当然ながらLTE対応スマホを利用することで3Gよりも高速なデータ通信に期待が持てます。大量のデータのやり取りを必要とする動画や写真データ、アプリのダウンロードなどには高速データ通信が向いているといえます。
LTEは高速データ通信を体現していますが、1カ月に通信するパケット量が一定量に決められており、超過した場合は通信速度が限定されることがあるため、使用量には注意をしておきたいところです。
高速データ通信はどれぐらい使える?
高速データ通信を語るうえで、MVNOをはずせません。MVNOが提供するSIMカードの多くは、LTEによる高速データ通信がついて、さらに月額料金が低価格で利用できるからです。NifMoであれば使えるデータ量が一番少ないものでも3GBからで、その他MVNO事業者も同程度からのケースが多く、容量に余裕を持ってプランを選択することができます。
それではNifMoのように3GBを最少プランとしている高速データ通信を、スマートフォンで使い切るとしたら、いったいどれぐらい使えるのでしょうか。
基になる数値として、@niftyのポータルサイトを閲覧・1回あたり230KB、300文字程度のテキストメール・1通あたり5KB、youtubeの高画質動画の視聴・1分間で約62MB、Skypeを使ったネット通話・3分で約1.6MBで計算してみます。
ポータルサイトのスマートフォン版トップページの閲覧では約13677回、300文字程度のテキストメールを送受信した場合は約614400通、YouTubeの高画質動画を閲覧すると約50分、Skypeを使ったネット通話は約5760分ぐらいとなります。
ちなみに動画閲覧の場合は接続状況や動画の画質といったもので大きく変わり、標準画質であれば1GBあたり約55分視聴できる計算になるなど、視聴する動画サイズによってもばらつきはできます。あまり多くないと感じた人もいるかもしれませんが、実際は同じ環境下で視聴するとすれば、1カ月間毎日それだけ見ることができるということになります。また、Webサイトの閲覧に関しても、サイトを表示させるタイミングによっては広告表示の関係などでデータ量が前後する場合がありますので、必ずしも上記の数値通りに当てはまらないのでご注意ください。
動画サイトを利用せず、SNSやアプリゲーム中心のユーザーであれば、通信量は多くても20~30MB程度なので3GBを超える可能性はさらに低くなると考えられます。そうはいっても、職場や街中、自宅などではWi-Fiスポットやモバイルルーターなどを活用し、高速データ通信の使用量節約を心がけることも大切です。Wi-Fiと併用すれば、実際には3GBに到達するまでに、各操作に関して、もう少し使える計算になります。