格安スマホとは
安さが話題となっている「格安スマホ」ですが、さまざまなサービスが登場し、格安スマホの市場・ジャンルがどんどん発展してきています。格安スマホという言葉を聞くと料金面でお得なイメージはありますが、実際のところ一般的なスマートフォンと何が違うのかなど、詳細なことがよく分からないという人も多くいると思います。
格安スマホとは?
格安スマホという言葉は、「大手キャリアよりも安くスマートフォンを持てる」という意味合いで使われることが一般的です。
実際には大手キャリアのアンテナや回線を借り受けてユーザーにサービスを提供する事業者(MVNO)が、通信料金を抑えたサービスを利用できる「SIMカード」を提供することが多いことから、そのSIMカードを「格安SIM」、そのSIMカードを挿しMVNOによる通信サービスを利用している端末のことを「格安スマホ」と呼んでいます。
格安スマホなにが安い?
何が“格安”なのかというと、基本的には1カ月あたりの通信サービスの使用料です。実際には端末と通信サービスを合わせて考える必要があり、格安スマホの端末を分割で購入した場合、端末の分割費用と、大手キャリアより低価格に設定された通信費が月々の支払いとなります。
端末料金と通信費を足すのであれば一般的なスマートフォンと変わりないと思われる人もいるかもしれませんが、格安スマホでは割安な端末と通信料金が安いSIM(MVNOキャリア)との組み合わせで料金を抑えることを実現。携帯3大キャリアの標準的なプランと比較しても、月々の総額が安くなるようになっています。
格安スマホのメリット・デメリットは?
1カ月あたりのコストを安くできることが格安スマホ最大のメリット。音声通話ができるかどうかやデータ容量の上限を確認しておけば、スマートフォンとしての役割を問題なく果たせます。
インターネットの閲覧、メールの送受信に始まり、写真や動画の撮影などAndroid OSでできることは、おおよそ可能。また、MVNOのSIMカードと組み合わせる都合上、SIMフリーであることもユーザとしてはうれしいところです。
一方、大手キャリアのスマートフォン端末が、最新のソフトウェアや快適に使うことを目的に高速・高性能化を目指しているのに比べ、格安スマホはどうしても“最新感”というものは薄れがちに……。
安さを追求していくとCPUをはじめ、カメラ性能やバッテリーの耐久力、端末の薄さ・軽さなどは、安くなるほど低スペック化してしまいます。デザインやカラーなども無難なものが多く、3大キャリアが提供している「@docomo.ne.jp」「@i.softbank.jp」「@ezweb.ne.jp」といった、いわゆる携帯メールアドレスもありません。
格安スマホの通信速度・通信量は?
通信速度や通信量といった面でも格安スマホには違いがあります。MVNOが提供するサービスは、通信速度や通信データ量の上限などでプラン分けされていることが多く、大半はデータ通信量の上限が決まっています。上限を超えて使用すると通信速度が限定されるような設定となっているのが一般的です。
基本的には低価格に設定されている格安スマホの通信サービス費ですが、速度と容量を求めると、その分コストが上がるのは一般的なスマートフォンとは変わりはありません。通信サービス費の節約だけを目的にすると、どんどん低速度になっていってしまうことも否めませんので、自分の使い方と照らし合わせて選択することが必要となります。
格安スマホの選び方は?
1カ月あたりのスマートフォンにかかるコストを節約したいと、格安スマホを購入する場合、「使用する端末をどうするか」「毎月の通信料」という点に加え、「データ通信専用SIMカード」にするか「音声通話対応SIMカード」にするかということも決めなければなりません。
SIMフリーのスマートフォン端末などを持っていれば、あとは各MVNOが提供するSIMカードからデータ専用か音声通話もできるタイプを選べばOKです。スマートフォンと回線を別々にするのは面倒だというような人は、たとえば「NifMo」のようにスマートフォン端末とのセット販売を行っているものを選ぶことになります。
この時注意すべきは、安さを求めれば低スペック・低速度になりやすいということ。月々の料金が節約できても使いにくくなっては元も子もありません。ここは端末も比較的性能がよく、通信速度も速めであるNifMoのようなサービスを選ぶほうが、ユーザーも快適に使えるというものです。
さらに、最近では各MVNO事業者がサービスに付加価値をつけているケースも増えつつあり、NifMoの「バリュープログラム」などはその代表的なものと言えます。NifMoが「次世代ローコストスマホ」と銘打ち、格安スマホと一線を画しているのは、便利でリーズナブル、なおかつお得感もあるからなのです。