APNとは
スマートフォンやタブレット端末など、携帯通信機器をインターネットに接続する際に必要な設定として「APN」というものがあります。普段あまり聞き慣れない言葉だと思いますが、モバイル端末での通信には欠かせず、特にMVNOが提供するSIMカードを手持ちの端末で利用する際などに、APN設定は必要となるものです。
APNとは何なのか?
APNとは「Access Point Name」の略で、“アクセスポイント名”、つまり、パケット通信などを行う時の接続先の名前・文字列のことです。自宅のパソコンなどでインターネットを利用する時に利用しているプロバイダの設定にあたるもの、と考えれば分かりやすいかもしれません。
APN設定はなぜ必要?
たとえSIMカードが使用可能となっている状態であっても、APN設定をきちんと行わない限りは、インターネットを経由してのデータ通信やMMSの送受信といったことはできません。
APN設定は、ドコモやau、SoftBankなど携帯電話会社のスマートフォンでは、あらかじめ設定されているのが一般的で、ユーザーは特に設定作業をしなくても、事業者のネットワークを経由してインターネット接続を利用することができます。
一方、MVNOが提供するSIMカードをスマートフォンなどに挿して使う場合や、海外へ行った際にSIMロックフリーの端末に現地のSIMカードを挿して使う場合などには、ユーザーが自分でAPNを設定するケースがあります。ただし、スマートフォンと通信事業者の組み合わせ次第では、SIMカードを入れ替えた時点で、自動的にAPNを設定してくれることもあります。
APN設定は難しい?
ここまで見てくると、APN設定を自動的にしてくれる3大キャリアの端末のほうが手間が省けるし、いくら割安で使えるからといってもMVNOの通信サービスでAPN設定をするなんて難しそう……などと思う人もいるかもしれません。
設定方法についての詳細は省きますが、APNの設定は皆さんが思っているよりもずっと簡単で、スマートフォン端末の所定の設定項目を開き、「名前」「APN」「ユーザー名」「パスワード」「認証タイプ」といった決められた項目を入力していくだけです。ウェブサービスなどの会員登録に近いイメージと思ってもらうのが近いイメージかもしれません。
それでも分からないという人は、NifMoであれば会員サポートのQ&Aページで動画によって設定手順を見ることができるほか、写真と文章を使って順を追って設定方法が説明されているので、参考にしながら設定していけば5分とかからず設定を終えることができるはずです。
ちなみに、MVNOを利用する場合でも、NifMoのスマホセットのように、MVNO事業者が提供しているスマートフォン端末とSIMカードを組み合わせて使う場合は、ユーザーがAPN設定を行う必要はありません。