アクセスポイントとは
「毎月月末になると、通信速度に制限がかかって大変」という声をよく聞きます。合わせて「Wi-Fi設定にすればいいのに」という声も聞こえてきます。このWi-Fiに接続するために必要な、「アクセスポイント」について解説します。
アクセスポイントが必要なWi-Fiと3G/LTE通信の違いは?
Wi-Fiとは、「無線LAN」ともいい、ケーブル無しで高速通信を行うことができる機能です。
スマートフォンの3G/LTE通信も、無線で利用しているので、同じではないかと思われるかもしれません。ですが、3G/LTE通信は外出先でも使えるほど広範囲をカバーした通信規格ですが、通信速度が遅く大容量データ通信には適していません。また、最近でこそ定額制料金プランが主流を占めていますが、契約内容によっては通信量が余計にかかってしまいます。
対してWi-Fi通信は、有線での接続とほぼ同じ速度で大容量通信ができるのですが、電波の届く範囲が狭く外出先での通信は苦手としています。
そこで、必要となるのがアクセスポイントです。アクセスポイントは、Wi-Fi通信の電波をキャッチして有線LANネットワークに繋いでくれます。端末の近くにアクセスポイントさへあれば、通信量を気にすることもなく、高速通信を楽しむことができるのです。
利用にかかる料金は?
家庭内でのWi-Fi通信利用は、インターネット回線が繋がっていることが前提条件になります。繋がっているようであれば、家庭内にアクセスポイントを設置する無線ルーターの購入費のみで利用できます。無線ルーターの値段はピンキリですが、2000円?5000円ほどで用意できると考えていいでしょう。
外出先でWiFiを利用したいならば、まず大手キャリアや、公共期間が用意している公衆のアクセスポイントを探す必要があります。これらも原則無料で利用できると思っていいでしょう。
ですが、日本の公衆アクセスポイントは、「アクセスポイントを用意したスマホキャリア以外の端末からのアクセスは認めない」、「PCからのアクセスは別途月額料金がかかる」など、海外と違い細かな規制がかかってしまっています。
どうしても外出先で大容量通信が必要になるという場合は、さまざまな事業者が月額約300円?で用意している有料のアクセスポイントの契約も検討してみましょう
接続方法は?
スマートフォンをアクセスポイントに接続する場合、一番確実なのはキャリア毎に用意された接続ツールアプリの手順に従うことです。が、念のため、共通の設定方法も記載しておきます
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Andoroidの場合
(1)「設定」画面から「無線とネットワーク」を選択し「Wi-Fi設定」をタップ。
(2)Wi-Fi接続を「ON」にする。
(3)現在接続できるアクセスポイントの一覧が表示されるので、自分の接続したいアクセスポイントの名前(SSID)をタップし、パスワードを入力する。
※細かなメニューの名称は機種やOSのバージョンによって変わる -
iPhoneの場合
(1)「設定」画面から「Wi-Fi」をタップ。
(2)「ネットワークを選択」の中からSSIDをタップ。
(3)パスワードを入力する。
※細かなメニューの名称は機種やOSのバージョンによって変わる
SSIDとパスワードは、無線ルーターの裏側にシールが貼られているので確認しましょう。一度登録すれば、次回以降は自動で接続できるようになります。また、AOSS接続機能がついた無線ルーターの場合は、スマートフォンにAOSS接続アプリを落としたあと、ルーターのAOSSボタンを押すだけで上記設定を自動で行ってくれます。
公衆アクセスポイントの場合、「アクセスポイント」と記載された何かが町の中にあるわけではありません。多くの場合は店舗や駅の壁に「Wi-Fi使えます」「Wi-Fi設置しました」といった張り紙が掲示されているかと思います。
そのような場所で前述の手順でWi-Fi接続を「ON」にすると、Wi-Fiを設置した店舗の名前や企業の名前がつけられたSSIDが検出されます。そのSSIDをタップすると多くの場合接続用のIDを作るためのHPへ飛ばされるはずです。名前やパスワードなどの簡単な登録をしてIDさえ作れば、以後、系列店のアクセスポイントでは同じパスワードで接続を行う事ができます。(飛ばされない場合は、張り紙を見てアクセスポイントを提供している事業者のHPに行き、IDを造る必要があります。)
また、アクセスポイントを設置している店の中には、IDをわざわざ作らなくても店頭でパスワードを教えてくれる所もあります。手順が分からなくなったらお店の人に聞いてみるのも手です。
インターネット接続をWi-Fi通信に変えるだけで、通信量を節約することができます。大きなアプリのダウンロードや動画の再生等はなるべくWi-Fi通信で行うよう心掛ければ、NifMoのようなMVNO(仮想移動体通信事業者)の用意している、一番安いデータ通信プランの通信量でもなんとかなるものです。
通信量節約の第一歩として検討してみてはいかがでしょうか